NOTE: この記事は、当初、ココログの「いげ太のブログ」で公開していたものです。
荒井さんじゃない方の著者のいげ太です。
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というわけで。詳しい目次は出版社様のサイトからどうぞ。以下、すこしだけご紹介を。
まず、F# とはどんな言語でしょうか。最初は、まったく OCaml に見えます。すこしして、Python にも似て見えてきます。また学び進めていくと、結局 C# だなと思えてきます。あるいは VB の方が近いようにも思えてきます。そしてそのうちに、Haskell を連想したり、さらには Erlang や Scala に相通ずるものをも感じます。
そして最後に気づくでしょう。これは F# だと。
F# はおもしろい言語です。さまざまな側面を持っています。ベースこそ関数型言語ですが、その実さまざまな言語のいいとこどりをした、先進的な、マルチ パラダイム言語です。あなたがもし好奇心にあふれるプログラマーであるなら、是非一度、触れてみることをお勧めします。コンパイラ言語でありながら対話環境を持つ F# なら、お手軽に始めることができます。
とはいえ、手続き型言語やオブジェクト指向言語といった、メインストリームのプログラミング言語に慣れた方には、F# は、いささか小難しいように感じられるかも知れません。はい、その通りです。そんなことない簡単だ、などと言い張るつもりはありません。
「高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな」と歌ったのはミスチルですが、あなたがプログラマーとして、まだ限界だなんて認めないつもりなら、F# は良き壁となってくれるでしょう。
本書では、F# の言語仕様についてかなり広範に説明しています。しかしまた、初心者の方にとって難しくなりすぎないように、一歩ずつ学び進めることができるように工夫を凝らしました。本書が F# 学習の一助となり、F# の楽しさをすこしでも伝えることができたなら、無上の幸いです。
ところで、執筆にあたっては、たくさんのレビュアーの方々にご協力をいただき、素晴らしいツッコミを多数いただきました。この本がご評価いただけることがあれば、それはレビュアーの方々のご尽力あってこそです。この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。
一方で、著者の至らなさから、発売後、少なくない数の誤植についてご指摘をいただいております。誠に申し訳ありません。この点につきましては、現在、出版者様のサイトにて公開すべく正誤表を準備しております。公開時期が決まり次第、追ってご連絡いたしますので、もうしばらくお待ちください。
なお、もしなにかツッコミがありましたら、本エントリへのコメントやトラックバック、igeta{dot}net{at}gmail{dot}com 宛のメール、Twitter では専用ハッシュタグ #PracticalFS付き tweet か @igetaへのリプライなどで、お気軽にご連絡ください。
F# 開発チームの面々はいつも、F# の名前の由来を「F is for Fun!」と茶目っ気たっぷりに語ってくれます。F is for Fun! の精神がすこしでも伝わりますように。
Enjoy!